私は定期検診で来院される方の口腔清掃を主に担当している歯科衛生士です。
日々多くの患者さんと接しているわけですが、たま~に嬉しい言葉を直接言っていただけることがあります。
こういう瞬間に「歯科衛生士になって良かった」と思ったり、今後の仕事への活力につながっている気がします。
今回は私が患者さんから言われて嬉しかった言葉をまとめてみました。
スッキリした。気持ちよかった
メンテナンスが終わった時に「やっぱり歯医者で掃除してもらうと気持ちがいいね。スッキリする!」と言っていただけると、頑張ってよかった~と思います。
特に歯石が多くついている患者さんの場合は除去に時間がかかるため心の中では必死だったりします…。(もちろん表面上は冷静を装っています)
セルフケアだけでは限界があることを実感していただけた時は、歯科医院でメインテナンスをする意味を理解して継続してもらえることが多いですよ。
ありがとう
シンプルな言葉ですが何度言われても幸せな気持ちになります。
普段ありがとうって思う瞬間はたくさんあると思いますが、心の中で「ありがとう」って想うだけで実際に声に出している人は少ないように感じます。
患者さんから言われるたびに、感謝するときは声に出したほうが気持ちがしっかり伝わるものだなぁ~と気付かせてもらっています。
またあなたにお願いしたい
私の歯科医院は担当制ではないため、その時に手が空いている歯科衛生士が担当しています。
何年も通院している患者さんでも私とは「初めまして」となることが多いです。
するとメインテナンス終了後に「次からもあなたにお願いしたいんだけどできる?」「あなたは何曜日に居るの?」などと聞いてくださって指名してもらえることがたまにあります。
そんな時は自分の存在価値がぐぐ~んと上がっているような気がしてとても嬉しく思います。
もちろん指名されたということは次回も期待に応えなければいけないプレッシャーはありますが、仕事のやりがいやスキルアップ向上に繋がっているのでプラスになっています。
痛くなかった
結構言われるのが「今日は痛くなかったよ」「いつも痛いからビクビクしてたけど今日は大丈夫だった」という言葉です。
歯科衛生士のスキルの違いが現れるのは指先の力をコントロールする作業だと思います。
具体的にはメンテナンスで行うP検やSC、SRP。
指先に力を入れ過ぎてしまったり器具を当てる角度が少し違うだけで、痛みを与えてしまう作業なので歯科衛生士によってバラつきがでます。
私は自分の操作ミスで痛みを感じさせないようにいつも気を配って操作しているので、患者さんにもそれが伝わってくれているのかなと思っています。
中には痛みにとても敏感で、どれだけ気を付けていても「痛い」という方もいますが…ほとんどはリラックスしてもらえているようです。
炎症が強い方も痛みが出やすいので、そういう時は予め「炎症が強いところはチクッとするかもしれませんがご了承ください」と伝えておくと心構えができるようで、安心してもらえることが多いですよ。
また知覚過敏症がひどい方はSCするときに歯がしみる場合があるので、無理に超音波SCで歯石を除去せず、手用スケーラーを使用しています。
ちなみに以前「上から目線の歯科衛生士」というテーマの記事で、患者さんがしみるからSCは当てないでほしいと言っているにもかかわらずSCを当てるという歯科衛生士について取り上げたのですが、同じ資格を持っている者として理解できなかったです…。
絶対出会いたくない上から目線の偉そうな歯科衛生士をまとめました
笑顔がいいね
歯科衛生士は常に先読みして行動する仕事なので頭の中がフル回転。
すると集中するあまり、気づいたらすごい怖い顔になっていたりします…。
そんな怖い顔で患者さんと接したら「この人なんか怒ってる?」「機嫌悪いのかな」「不愛想だな」と思われてしまいます。
忙しい時も、焦っている時もなるべく笑顔を忘れないように気を付けていたところ、患者さんから「笑顔がいいね~」と言っていただけました。
マスクをしていると思いっきり笑顔をしないと目元が変化しないので毎日口元をぐいっと引き上げて頑張っています。笑
話しやすい
メンテナンスは歯の掃除をして終わりではありません。
自宅に帰ってから患者さんが1人でも綺麗に口腔ケアができるように、サポートする役割もあります。
サポーターになるには患者さんとたくさん会話をして「どうしたら綺麗に掃除できるのか」「どんな道具と相性が良いのか」「どんな時間の使い方が合っているのか」を一緒に相談しながら決めていかなければいけません。
歯科衛生士の私ばっかり話していても意味がないので、患者さん側からどんどん話してもらえる雰囲気作りを心掛けています。
するとある日「話しやすいからたくさん質問しちゃいました」と言われたことがあります。
確かに目の前に専門家がいても話しかけにくい人だったら質問しにくいですよね…。
今回記事をまとめながら「私は患者さんのおかげで成長させてもらっているな」とつくづく思いました。
今後も患者さんに寄り添える歯科衛生士で在りたいです。
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