歯科衛生士として勤務して分かった三大業務以外で大変なこと

学生の時は気付かなかった歯科衛生士の大変な仕事内容

mint

歯科衛生士の資格をもつブロガーmintです。

「歯科衛生士の仕事はどんなことをするんですか?」

もしそんな質問を学生さんにされたら、4年前の私(学生だった頃)は「歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療補助だよ!」と教科書通りの答えをしていたでしょう…。

しかし!!学校を卒業して働き始めた現在の私なら「3大業務がもちろんメインだけど他にもやることたくさんあるよ!むしろそっちの仕事のほうがしんどいし疲れるんだよー!!」と伝えます。笑

では患者さんと関わっていない間、どんな仕事をしているのかを赤裸々に書いていきます。

注意

歯科医院によって歯科衛生士の仕事内容は大きく異なります。

下記はあくまでmint個人が勤務した医院での仕事内容となりますので、参考程度に見ていただければと思います。

チェアの掃除

私が地味に嫌いだった仕事。

それは毎日のチェアの掃除です。

紙コップが置いてある患者さんがうがいする場所(スピットン)は水や唾液が飛んで汚れやすいし、排水管の中には細かいゴミがすぐに溜まるので毎日掃除しないといけません。

私が勤務した医院にはチェアが7台あったのですが、1台ずつ部品を取り外して洗浄液に浸して、水洗して…また取り付ける。

使用しているチェアはブランドが3種類ほどあったので、扱い方が微妙に違っているんです。なので働き始めの時は覚えるのがすごく大変でした。

しかもこれを患者さんが帰った後にするので、体が疲弊している中での作業です。

毎日の掃除は簡単に取り外せる部分だけですが、数カ月に一度大掃除みたいな感じで普段手入れしていないところもやります。

すごい汚れている時はやっぱりテンション下がりますよ(^_^;)人間だもの…


あとB型肝炎患者さんが来院した際は、チェア使用後に感染予防のために次亜塩素酸ナトリウムで消毒をします。

スピットン、背もたれ、ライト、バキューム、ワークテーブル等々…術者や患者さんが触れそうなところは全て清拭しなければいけません。

混んでいない時は余裕をもって掃除できるんですが、激こみで一刻も早く次の患者さんを案内しなければならない時は本当焦ります…。


電話対応

大きな歯科医院だと歯科衛生士が電話を取らなくてもよいところもあるみたいですが、私のところは歯科衛生士も対応しなければいけませんでした。

主に患者さんからの予約の電話ですが、予約が取れない時期だと仕事している患者さんの場合、日程を合わせることができず電話が長引きます。

治療内容によっては早く来院してもらわないといけなかったりするので、そういう時は仕方なくお昼休憩の時間に来てもらったり、最終診療時間を延長したり…。

よって残業しなければいけないこともしばしばあるんですよ~(+_+)


ちなみに電話対応は、診療時間中だけでなくお昼休憩中も対応していました。

曜日で当番制になっていたので自分が当番の日はお昼ご飯を食べている最中に電話が鳴っても急いで出ないといけませんでした。

休憩時間のはずなのに全然休んだ気がしない…なんていう日もあります。

予約をとる

電話で予約を取る場合と、患者さんの治療が終わった後にチェアで次回の予約をとる場合がありました。

予約を管理するためにiPadを使用していましたが、なんせその予約管理システムが超めんどくさいんです…。

まず画面に表示される文字が小さすぎる。

色で分けているのはいいけどかえってカラフルになって見にくい…。

たまに通信エラーになって使い物にならない…。

全然空きがないからって相談無しに無理やり予約をとるスタッフ…。

色んな問題が起きていました。

世の中便利になってスマホなるものが当たり前になりましたが、歯科医院でもどんどん導入していますよね。

そういうものを使うと、確かに患者さんのデータが管理しやすいし1日の来院数を増やせると思います。

しかしスタッフ皆が使いこなせないと意味がありません。

まずは操作に慣れないといけないですし、予約システムが複雑化するのでかえって問題が起きやすい…。

だから私は心の中では「もっとシンプルでいいのに~」と思っています…。

在庫管理

歯科医院では多くの薬剤を使います。使っていくうちに減っていくので、無くなるまえに新しく買い足さなければいけません。

そこで定期的に在庫の確認をしたり、使用するたびにチェックする場合もあります。

あとは使用期限が決められている薬品の場合は、期限切れしていないかの確認も必要です。

毎日かなりの数を使用する手袋、マスク、紙コップ、エプロン、ガーゼ、コットンはすぐに無くなるので発注を忘れないように気を付けます。

新人のころは先輩がする仕事でしたが、年数が経つにつれて裏の仕事も増えていきます。


トイレ掃除・洗濯・掃除機かけ

患者さんが使わない場所の掃除もスタッフで行います。

スタッフが使う休憩室、会議室、トイレ、流し台…

あとは医院で使ったタオルを洗濯したり、干したり。

やっていることが完全に主婦ですね。笑

でもこれも大事な仕事の1つです。

リコールハガキを書く

定期的に歯のお掃除をしてもらうために、治療が終わっている患者さんにハガキを出していました。

そのハガキには歯科衛生士から直筆のメッセージを書くことが決まっていたので、自分なりに文章を考えていました。

簡単そうだけど結構時間がかかる作業です。

また来院してもらうにはどんなメッセージがいいかな?

歯の大切さを伝えたいけど、ちゃんと分かってもらえるかな?

と考えていると頭が疲れます(^_^;)

でもハガキを送った後にその患者さんが来院してくれるとすごく嬉しいですよ~♪

補充作業

滅菌パックは器具が入るサイズにカットして端を熱で接着して使います。それは全てスタッフの手作業で行っていました。

毎日作るというよりもストックの数が減ってきたら、空き時間に作るという感じ。

私は単純作業を黙々とするのは嫌いじゃないので楽しかったですが(*´▽`*)w

あとは学生のときにおじいちゃん先生が経営している古い歯科医院でバイトしていたんですが、そこではワッテもガーゼも大きいものが届くので、それをハサミで正方形にカットしていました…!

まとめ

以上が私が経験した3大業務以外の大変な仕事内容でした。

慣れるまでが1番大変なんですが、新人のうちはまだ先輩がいるから何か困った時は頼れるんですよね。

でも自分が先輩の立場になってくると次は責任が出てくるので体の疲れだけでなく精神的にも疲弊します。

私は歯科衛生士ってもっとキラキラした仕事をしているイメージだったので裏の仕事を知って少し悲しくなりましたが今も現役で頑張ってますよ~!

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