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私は今まで3つの歯科医院で勤務経験がありますが(学生中のアルバイト含む)、3つとも何かしら人間関係に問題がありました。
1つ目は、院長独裁体制タイプ。
少しバキュームの位置が違うだけで逆鱗し、患者さんの前でもバキュームを投げ捨てるような方だったので、スタッフは院長の顔色を伺い、なるべく怒らせないように毎日必死でした。
院長以外のスタッフは揉めることはなく、むしろ励ましあっていた感じです。
2つ目は、歯科衛生士同士が険悪タイプ。
先輩歯科衛生士同士が仲が悪く、休憩時間だけならまだしも診療中も全く口を利かない状態で、報連相がスムーズに行えないことがたびたびあり、下の立場の歯科衛生士は大迷惑でした。
またお局歯科衛生士は挨拶もろくにしない、完全ないっきぴ狼。
話しかけるなオーラがすごい上に、ずる賢いので院長たちが見ていないところでネチネチ嫌味を言ってくるタイプでした。
その様子を院長は気付いているにも関わらず、見て見ぬふりをしているので余計に居心地が悪い医院でした。
ちなみにこのときのことを記事にしています。
3つ目の医院は、歯科衛生士に派閥があるタイプ。
先輩歯科衛生士2人(Aグループ)が主にグルになって、他の歯科衛生士の小さなミスを大きくみせたり、嫌味を言ったりしています。
ちょっとしたミスに揚げ足を取り、威圧的な態度で注意してくるので、周りのスタッフは言われるがまま状態…。
そのため歯科衛生士2人(Bグループ)は、嫌味を言われながらも支えあっているような感じです。
上記のように、3つの歯科医院に勤務したのにどこも問題が起きていることから人間関係の良いところを求めるのはやめました。(諦めたといったほうが正解かも)
じゃあどうやって仕事していくの?そんな職場でずっと働けるの?といった声が聞こえてきそうですが、もちろん何もしないままでは働き続けるのは難しいと思います。
いつか精神的に追い詰められてうつ病になるか、耐えられなくて自己都合による退職か…。
特に歯科衛生士は女社会で一般企業より陰湿ないじめが起きやすいので、より強い精神力が必要だと感じます。
私自身、もともとは超メンタルが弱い泣き虫タイプでしたが、今では忍耐力がついてプラス思考になりました。
私が変わるきっかけになったのはアサーションについて理解を深め、実践したことが大きいので、今日はオススメの本を中心に紹介し、歯科衛生士が活用できる例を出していこうと思います。
アサーションとは?
アサーションとは自分も相手も大切にした自己表現のことです。
「自他尊重のコミュニケーション」と言われることもあります。
お互いにとって心地よい人間関係を作るために、この考え方を取り入れる人や組織が増えています。
アサーションを学ぶことで、きっとあなたの生活も変わります。
私のオススメする本に記載されていた文を引用しました。
歯科衛生士のような職種で大活躍するコミュニケーション術ですので、学んで損はないです!
2つの自己表現を知ろう
まずアサーションを理解する前に大切なのが、非主張的な自己表現と攻撃的な自己表現があるということです。
非主張的な自己表現は、日本人に多いタイプで、「はっきりとセールスを断れない」「無理な頼み事を断れない」といったことがあります。
攻撃的な自己表現は「自分の言い分を無理に通す」「自分を優先することで相手の言動を抑えようとする」ことが挙げられます。
両者とも他者と対等にコミュニケーションがとれていないので、決して良い状態ではありません。
ちなみにお局歯科衛生士や院長に対して、自分の意見をはっきり言えない方は非主張的な自己表現に当てはまり、反対にお局歯科衛生士や院長は攻撃的な自己表現になるわけです。
このようにお互いに正反対の自己表現をしてしまうため、歯科医院は人間関係が上手く築けないことが多いです。
例1)上司がささいなミスで怒ってばかりいる
攻撃的な反応
上司に「こんなことで怒るなんておかしいですよ!〇〇さんがすぐに怒るから、みんなかえって緊張してミスが増えるんです!」と攻撃し、上司のせいにする。
非主張的な反応
また怒られた…。やっぱり私はミスばかりでダメだなぁ。自信がなくなってきた。これからこの会社で続けて行けるのかな…。
自分を責め、とにかくうつむいて黙ってしまう。
アサーティブな反応
最初に間違いを認めて謝った後に、自分の気持ちを伝える。
「確かに〇〇をミスしてしまいました。すみませんでした。今後は気を付けます。ただもう少し静かに話していただけると助かります。」
例2)誰も仕事を教えてくれない
攻撃的な反応
先輩に「全然指導してくれないじゃないですか。いつになったら教えてくれるんですか?」と攻撃する。
非主張的な反応
今日も患者さんいっぱいだなぁ。先輩たちはすごく忙しそうだから話しかけたら迷惑だし…。でも仕事を早く覚えたい…。働く前はこんなはずじゃなかったのに…。
先輩には何も気持ちを伝えず、ネガティブになる。
アサーティブな反応
・先輩たちは忙しそうだから、今は見学させてもらおう。目で見て覚えることも大事だよね。
・自分にも手伝えることがあるかもしれないから「何かできることはありませんか?」と聞いてみよう。
・自分から話をする機会を作れば、先輩も仕事のやり方を教えてくれるかもしれない。
自分をよく知ろう
上記のようにアサーティブな反応をするには自己表現が大切ですが、自己表現するためには自分の考えや気持ちを分かっていることが不可欠です。
この本には自分をよく知るために思いや考えを書き込むページがあるので、時間にゆとりがあるときに落ち着いて向き合ってみると良いと思います。
思い込みに気づこう
日常で【ある出来事(A)】が起こるとすぐに【結果・問題・悩み・症状(C)】に直結すると思いがちですが、実はそうではなく(A)が発生したあとに【信念・思い込み(B)】を通過して(C)が起きているのです。
(B)にどんなものがあるかというと…
- 人は誰からも愛され、常に受け入れられなければならない
- 人は間違えたり失敗してはならない
- どんなときにも、人を傷つけるのはよくないことだ
- 危険なものに向かうと不安になり、何もできなくなる
このような思い込みにより、実は人間関係が悪くなることがあるのです。
私も「人を傷つけるのはよくない」と当たり前のように思っていましたが、本を読んでもう少し柔軟に考えないといけないと感じました。
毎日繰り返しのトレーニングが大切
本の一部を紹介しましたが、実際はもっと他にも学べる項目がありますのでぜひ一度読んでみてくださいね♪
アサーションについて理解を深めたら、あとは実践あるのみです!
すぐに身に付くものではなく、何か問題が発生したときに「どう伝えようか…」と考えて自分なりの言葉で話せるようにならなければいけないので最初は難しいと思いますがたくさん練習してスキルアップを目指してくださいね。
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