歯科衛生士専門学校で臨床実習を経験したり、国家試験に向けてたくさん勉強をしたと思いますが、いざ就職すると「あれ?学校で習ったやり方とちょっと違う。」とか「ナニコレ?!初めてみる道具ばっかり…。」と感じる場面があるんですよね。
学校で習うことは基本中の基本だったんだなぁと感じると共に働いてからも日々勉強していかないと周りの先輩スタッフについていけないと悟りました…。
そこで今回は私が就職してから現在も行っている勉強の仕方をまとめてみたので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです(*^^*)
新卒時代の勉強方法
器具の置き場所をいち早く覚える
就職してすぐに覚えたいことは器具の置き場所!
衛生士業務や治療の補助をする上で、必要なものをすぐに準備できるようにならないと仕事になりません。
そこで研修期間中はとにかく毎日必死で覚えていました。
私の勤務先では「作業台1」「作業台2」など場所に名称をつけていたので、「フロスは作業台1」「ポリッシングブラシは作業台2」などとメモをしていました。
毎日よく使う器具は正直メモをしなくても自然と覚えやすいのですが、使用頻度が少ないものだと忘れやすいのでそういうものは特にメモが大切です!
その場でどうしても器具の名前が分からない時は見た目の特徴をさっとメモしておいて、家に帰ってからネットで調べていました。
分からないまま放置するのは絶対だめです!
新卒時代だからこそ、何でも質問しやすかったりするので…。
(後輩ができると基礎的なことは質問しにくい)
オススメの本
初めて歯科医院で勤務する方向けの本です。
大きさもポケットに入るサイズなので、診療中に確かめたい時も便利です。
器具の名前や治療の流れの説明や、動画で勉強することもできるので分かりやすいです。
使っている歯科材料のカタログをHPで確認する
歯科医院ではたくさんの歯科材料を使い分けています。
教科書で習ったものはスタンダートな商品を紹介しているだけなので就職先の歯科医院では、使用目的は同じでも違う会社の商品を使っているケースがとても多いです。
特に日々進化する医療現場では新しく開発された商品が出ると、ドクターがそれを使い始めたりするので使い方を改めて覚えなくてはいけないこともあります。
そこで私がオススメする覚え方は、商品について詳しく記載されている文書やカタログに目を通すことです。
きっと医院で先輩がセメントの練り方や使い方などを説明してくれると思いますが、その先輩が自己流で覚えている可能性もあるのでしっかり理解するという意味ではHPなどで確認するのが1番いいと思います。
自分で理解した上で、先輩のやり方を参考にして正しく準備すると「これで大丈夫かな…」という不安が消えます。
またもし転職した際も、正しい使用方法を熟知していれば新しい職場でも自信をもって働くことができますよね。
声掛けフレーズのレパートリーを増やす
就職してから私がぶち当たった壁が「患者さんとのコミュニケーション」でした。
衛生士業務以前の問題で、気の利いた声掛けがなかなかスムーズにできなくて苦労しました。
患者さんを誘導するところからちょっとした一言がとても大切だったりするので、先輩衛生士の声かけの仕方をたくさん吸収して良いところはどんどんマネをしました。
メモできるときはすぐにフレーズをメモして忘れないようにして、家に帰ってからフレーズをノートにまとめておくと役立ちます!
その日見学した診療内容をそのままノートに記録する
私は研修の始めの1か月ぐらいは、ひたすら先輩衛生士の仕事をしている後ろに引っ付いて見学するという感じでした。
その期間中はPMTC、検診、初診、診療補助…などの様子を見ていたので、メモをとるときは忠実に診療の流れを記録しました。
例えば、その日CRと検診を同時に行った場合は両方の診療の流れを一緒に書きます。
分けてまとめてしまうと、いざ自分が施術するときに応用しにくいんですよね。
検診で来院した患者さんの口腔内をチェックすると、CRが欠けていることが判明して急遽CRもやることになったりするんです。
そういう時に素早く臨機応変に対応して、必要物が準備できるようになるには色んな臨床例を覚えることのほうが役に立つと自分が経験して分かりました。
人によって覚えやすい方法は違うと思いますが、私のように臨機応変に対応するのが苦手な方にはおススメです!
学生時代の教科書をもう一度見直す
精密検査をする際、歯周ポケットの深さ・動揺度・ブリーディング・コンタクトなどを検査しますが、先輩衛生士の手元を見ていても、正直技術は上達しにくいです。
どうしても指先の力の入れ具合は人によって感覚が違うので、言葉で伝えるのってすごく難しいと思います。
そこで1番役に立つのが学生時代に使っていた教科書。
教科書にはどのぐらいの圧力が適切なのか分かりやすく「〇〇g」と表示されていたり、図や写真が多いのでイメージしやすいです。
もし家に量りがあるのなら実際に試してみてくださいね!
先輩に患者さん役をお願いして練習する
スケーリング、PMTC、SRPについては、教科書を見るだけではなく実践も大切です。
できるだけ多くの人の口腔内で練習させてもらえると、技術が上達しやすいです。
休み時間に他のスタッフに患者さん役をお願いできそうなら協力してもらいましょう!
もし無理なら、学生時代に使っていた額模型を使って練習するのもオススメです。
口の開き具合や、歯列の並び方、歯石や着色量の違いだけでも操作のしやすさが変わってくるので、実践を重ねることでどんな時も素早くキレイにお掃除ができるようになります。
患者さん向けの歯科の本を読む
国試の勉強によってかなり専門的な知識を得ることができたと思いますが、いざ就職すると専門用語を使えるのはスタッフ同士だけ。
反対に、患者さんに治療の流れや歯の状態を説明するときは専門用語はNG!
言葉をかみ砕いて分かりやすい言葉に変換しないと理解してもらえません。
そこでオススメなのが、一般向けの歯科の本です。
歯科医師や歯科衛生士の方が、歯の病気について一般の方が理解できるように書いた本なので、とっても分かりやすいし仕事中に使えるワードがてんこ盛りです。
勉強会・講演会・セミナーに参加する
歯科医院の器具の置き場所や、よく行う業務の流れなどを覚えてきたらきっと心にも少し余裕ができるはずです。
そうしたら次のステップ!
外部で行われている勉強会に参加してみましょう。
最新技術について学べたり、他の医院の患者さんの症例を見ることができるのでよりスキルアップできるのではないかと思います。
あとは人との出会いにつながることも…。
他の医院の歯科衛生士さんと交流することで、いい刺激をもらえるかもしれないですよ♪
まとめ
以上が歯科衛生士の私の勉強方法です。
学生の時に嫌になるほど勉強したから卒業したらもう勉強しなくてよくなる~!と思っていたら大間違い…ということが分かっていただけたかと思います(^^;)
むしろ働き始めてからの方が難しい勉強が待っている気がします…。
(答えのない問題をひたすら解き続けるイメージですかね)
しかしその勉強を楽しくできたら最高ですよね!!
私も日々勉強の身ですが、プライベートとメリハリをつけながら今は楽しめています♪
新卒の皆さんも、はじめは覚えることがたくさんで大変かと思いますが、頑張りすぎて体調を崩さないようにバランスを大切にしてくださいね。
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