学生時代は歯科衛生士になるために必死に国家試験の勉強をして無事合格。
晴れて歯科医院に就職することができたのですが、現実に待ち受けていたのは理想とは程遠いものでした。
今は家庭中心の生活を送ることができ精神的にも落ち着いていますが、当時の私はうつ状態手前だったと思います。
今回は昔を振り返りながら書いていきます。
もくじ
就職活動を終え、晴れて歯科衛生士に。
私は就職活動中に医院見学をしたのですが、分からないことや不安なことを質問しても、衛生士さんたちは忙しい中優しく対応してくれました。
また歯科医師の補助という立ち位置ではなく、歯科衛生士が率先して予防処置を行える環境だったのでとても魅力的に感じたのです。
会話をしていてもスタッフ全員のイメージが良く、優しかったので、見学を機に「ここで働いてみたい!」という気持ちが強くなったのを覚えています。
そしてその数週間後には面接をして内定をもらうことができました。
しかしいざ就職して一緒に仕事をし始めるとどんどん見えてくる医院の裏の部分…。
「私はこれからどうなるんだろう…」と一気に不安に駆られました。
厄介なお局歯科衛生士が元凶
まず伝えておくと、すべての元凶はお局歯科衛生士です。
私が入社してから1年間で6人のスタッフが辞めていきましたが、すべてお局衛生士が原因でした。
すごい力の持ち主…(悪い意味で。笑)
ちなみに私がされた具体的な陰湿な行為は…
- 挨拶をしても無視をする
- 分からないところを聞いても教えてくれない
- 私が休憩室にいるのにエアコン・テレビの電源を勝手に切る
- 担当したくない患者のカルテを回してくる
- インカムで私にだけ注意をする
- 直接注意せず、他の衛生士やドクターに告げ口する
- 言葉使いがとにかく悪い(思いやりの欠片もない)
- 少し遅刻しただけで1日欠勤扱いされた
- 今までやっていた業務をさせてくれなくなった
簡単に書きましたがこれらの対応を1年ほどされていたのでめちゃくちゃ辛かったです…。(今では笑い話にできるけど当時は本当に精神的に弱ってました)
相談相手がいなかった
ターゲットにされる前は「私だけじゃなくて他の皆にも冷たいんだから大丈夫」とどこかで割り切って仕事ができていましたが、ターゲットにされ自分だけに口調が厳しくなってきたので「なんで私だけ…」と、どんどん気持ちが落ち込んでいきます。
今まではお局以外のスタッフと共感できる部分があったので、先輩たちに話を聞いてもらうことで頑張れていましたが、お局の対応がひどくなると周りのスタッフに話しても理解してもらえないだろうと思って、1人で抱え込むようになってしまいました。
院長は見て見ぬふり
誰にも相談できなくなったので、最後は院長しかいないと思いすべてを打ち明けることに…。
何か変わるかもしれないと僅かな希望をもっていましたが院長からはまさかの一言。
確かに至らぬところはあるけど、僕の思い描くものを形にしてくれるのは〇〇しかいない
完全にお局衛生士を守る発言でした。
確かに仕事がテキパキできるので、医院にとっては重要な存在だったと思いますが、現状を変える気がないことがこの時にハッキリと分かりました。
それと同時にこんなところで自分の人生無駄にしたくないと思い私は退職を決意…。
辛い経験の中、学びも多かった
結局最後は退職という流れになり、何だか自分に負けた気分でモヤモヤしていましたが今はそれでよかったと思います。
新卒で入社した医院が最悪だったので、次からは多少の嫌なことなら乗り越えられそう!とプラスに考えられるようになりました。
あとは退職してからメンタル面を鍛えるトレーニングも始めたので(本を読んで色々実践中です)確実に強くなったと思います。
人間関係では最悪だった医院ですが、仕事内容はとてもやりがいのあるものばかりだったので歯科衛生士として活躍できる場を新たに求めているところです。
歯科衛生士がずっと働きたいと思う医院とは?
それは「スタッフ同士に思いやりがある」ことではないでしょうか。
給料・待遇・仕事内容よりもまずは一緒に働く仲間がお互いに尊重しあい、助け合えることが1番大切だと思います。
院長は職場を良くしようと高い機械を導入して仕事がしやすい環境を整えようとしますが、大事なのはスタッフ1人ひとりへの気遣い。
スタッフの関係が悪い限り、人の入れ替わりが激しく若いスタッフが全然育たないと思います。
私は技術は全くないけどやる気だけは人一倍あったのに、そのやる気さえも奪われてしまったのでとても悔しいです。
歯科業界の悩みのひとつでもあろう「歯科衛生士がすぐにやめる問題」の原因の多くはこれだと思います。
今回は自身の経験を振り返ってみましたが、思い出すだけで悲しみと怒りが…。笑
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