HANOWAの歯科衛生士のお給料事情

HANOWAを使い始めて1年ぐらいになるヘビーユーザーなので、今回はHANOWAについてレビューしていきます。

皆さんが1番気になるのはお給料、お金の話ではないでしょうか。

時給が全員バラバラというHANOWAの特性上、使用者間では話しにくい内容ですよね。

  • HANOWAの時給が高いって噂で聞いた
  • 時給設定に迷っている
  • 時給を上げていきたいがやり方が分からない

そんな方にはこの記事をぜひ読んでもらって、利用する前に考え方を変えていただきたい!と強く思っています。

現在のHANOWAでの歯科衛生士の設定時給

平日と土日で2パターンの時給が設定できます。

多くの歯科衛生士が平日より土日を高く設定しています。

歯科衛生士のプロフィールは自由に閲覧できるのでいろんな方の時給を拝見しましたが、多いのは以下の金額でした。

平日は1500~2000円、土日は1800~2500円ぐらい。

土日は平日より200~300円値上げして設定している方が多い印象ですね。

この数字をみて「十分高いじゃん!」と感じる歯科衛生士さんには一旦冷静に考えてほしいところなんです…。

1年利用して感じる時給の動向

正直に言うと私が利用し始めた1年前の頃のほうが平均時給が高かったので、日々相場が低下しているのを見ていると悲しくなります。

今でも時給が高い歯科衛生士はたまにいますが、歯科医院が設定する時給は全国的にかなり低いと思いませんか?

1200~1800円とか設定している医院が増えてきたけど、それって他の求人媒体と対して変わらないじゃん…って。

でも最近登録した人からするとHANOWAは他の求人媒体(ハローワーク、ジョブメドレー、indeed等)のパート時給より高い!と感じるかもしれませんね。

ここ数カ月の登録者爆増で需要と供給のバランスが崩れてきてるなぁ~と感じます。

HANOWAの良いところはたくさんあるんですが、その中でもダントツ1番のメリットであった高額時給。

その高額時給の時代はもうすぐ終わりを迎えるのかなぁ…そんな気がして先行きが不安です。

半年前のHANOWA

2023年、私がまだHANOWAを使い始めたばかりの時です。

この頃は東京都内や関東地方が盛り上がっているだけで、地方都市は登録歯科医院がとても少なかったんです。

登録歯科衛生士数も少ないから、供給バランスは圧倒的に歯科衛生士が有利でした。

私の住んでいる地域なんて、登録者はちらほらいたけど実際に勤務して活用していたのは私1人だけ。

需要>供給

圧倒的に需要のバランスが大きかったから、労働者側からするととっても働きやすかったんです。

人手不足で困っている医院は私に来てほしくてたまらない。ハーレム状態だったんですね~。(それは自意識過剰か。笑)

使い始めの頃はHANOWAに慣れていないことや、はじめて勤務する歯科医院でテキパキ仕事をこなす自信もなく、時給は控えめの1500円ぐらいにしていました。

これでも私の地域の一般的な時給よりは300円ぐらい高いんですけどね。

しかし何回か勤務させてもらううちに仕事も覚え、「また来てほしい」という依頼も絶えず、設定時給をどんどんあげていっても仕事がある状態でした。

最終的に平日、土日共に2000円まで上げました。

このとき医院側には時給を値上げする予告はしていないにも関わらずです。

そしてある日、某歯科医院の設定時給が上限2500円まで記載されているのを見たときに「これは2500円にしてもいいってことだよね?よし!ならいってみるか!」と申請依頼をかけてみました。

すると本当に時給2500円での勤務が決まったのです。

あ、私ってちゃんと民主主義社会に生きてるわー

そんなことをひしひしと感じながらも真面目に仕事をこなしていました。

歯科衛生士に2500円??そんなおかしな話あるわけないだろ!と思ってるあなた。

保険点数、人件費、経費など考慮しても2500円は決しておかしな数字ではないんですよ。

令和6年に保険点数が改正されたためリコールでの算定方法に変化はありますが、トータルの点数を見ると条件によっては従来よりアップする歯科医院もでてきています。

簡単にまとめると、精密P検査、口腔内写真、SPT、SRPができるならそれだけでめちゃくちゃ価値があるということ!

欲を言えば小児のMFT、高齢者の摂食嚥下、矯正の領域もできるようになっておきたいところ。

私もまだまだそこに関しては知識がなく勉強中です。

話を戻しますが…ただし時給が高い人を雇う条件はあるんですよね。

それはアポをびっしり埋めてリコールを30~45分で回すことです。

アポがスカスカで診療補助メインだと、私にかかるHANOWAの手数料、交通費、時給で利益がほとんど残らないので。

それはさすがに申し訳なく思います…。

予防処置をこなす歯科衛生士は医院の稼ぎ頭になるんだから、先生たちには上手く使ってほしいと思っています!!

2024年6月頃から異変が起き始める

残念ながら2024年からハーレム状態は続かなくなってきました。

今までは勤務先に行くとHANOWAは私1人だったのに、6月頃から他のHANOWA利用者さんとご一緒する機会が増えたのです。

当時は4医院かけもちしていましたが、どの医院でも会うようになりました。

登録医院も増えたけど、圧倒的に登録歯科衛生士数も多くなったんですね。

今までの需要>供給から、需要<供給へと変わっていきました。

日によって変動はあるんですが、人気の歯科医院では基本的に供給量が増えてしまっている。

人手不足が解消され、現在は院長が勤務者を選別できる逆転状態です。

そのため2500円の高額設定では、どれだけ真面目に仕事しようが、患者様から信頼されようが、選んでもらいにくくなります。

これもまた民主主義の宿命…。

ありがたくも、私という人間性を見てくださって2500円でもお仕事を依頼してくださる院長先生もいます。

(こんなところで毒吐いてますが。お許しください…)

ビジネスに疎い若い歯科衛生士とブランクあり歯科衛生士による価値の半減

1年前は「このビジネスは伸びるぞ!歯科衛生士の価値が高まる良い機会だ」と思っていました。

時給を高めに設定している方が多かったので、初期に利用していた他の歯科衛生士も同じ気持ちだったはず。

ではなぜ今、HANOWAの魅力が落ちてしまったのか。

これは完全に新規参入者が原因かと。

若い方とブランクありママさんはスキルに自信がないことを理由に、設定時給を低くしてしまう傾向があります。

保険点数や経営を理解している人ならその理由だけで下げるなんてあり得ないって分かるんですが、知識のない人が多すぎて残念ながら歯科衛生士が自ら価値を下げに向かっている状態です。

院長にとっては雇用関係を結ばずに労働者が安く見つかるわけなので、こんなうまい話はないんですよ。

労働してなくても労働者を雇用しているだけで毎月結構なお金がかかってるから、短期的に利用するならHANOWAってお得なはずなんです。

1年前の状態に戻すためには、まずは歯科衛生士の設定時給を全員2000円以上にすること!!

この2000円はスキルの部分は考えていません。

もし経験豊富でスキルがあるならもっと高くていいのです。

「私たちはそんな簡単に雇えませんよ!」と強気な姿勢が自身の国家資格の価値を高めるのでは?

こんな赤裸々に書いちゃったけど、今はまだHANOWAのヘビーユーザーなのでもっともっと発展していってほしいと思っていますよ。

院長と歯科衛生士のどちらかだけでなく、両者の身体的&心理的余裕の実現のためには時給の低下は一刻も早く食い止めてほしい!!


と、ここまで記事を書いて「公開するか~」と思っていた矢先、嬉しいニュースが飛び込んできました!

特急募集」という新しい制度ができたようです。

一般的な募集と違い「急だけど明日歯科衛生士に来てほしいー!」って時に、医院側が給与にプラスして特急勤務手当を上乗せしてくれるものです。

今まで私は定期的にお世話になっている院長には「明日時間できたから勤務したい」と依頼していましたが、「足りてる~」ってほぼ断られていたので、わざわざ自分から聞かなくて済むのは嬉しい!

ただしお手当を気前よく出す院長いるかな?笑

時給の上げ方

方法は2つ。

①時給を上げることをメッセージで伝える

②予告なしで値上げして勤務の申請をする

私はどちらも経験済みです。

②の何も言わずに徐々に上げたら「平日の時給は上限〇〇円でお願いします。」と連絡がきました。

そのメッセージのやりとり以外では時給交渉は一切していません。

よって結論、何も言わずに上げても問題ないです。

勤務依頼を自分から送る時は時給を変えられるので、定期的に勤務するなら徐々に上げてみてはいかがでしょうか?

申請画面をみて「あれ?時給の入力ミスか?」「あれ?時給値上げした?」とどちらの判断をするかは院長次第です。

時給を上げてから院長の態度がもし変わるようなら、そんな上司の元で働くのは辞めた方が良いと思います。

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