歯科衛生士になりたいけど学校の成績が悪いからなれる自信がない…とか偏差値の低い高校に通っているから歯科衛生士になれない…と思われている学生さんもいるかと思いますが、歯科衛生士の私がお伝えするポイントさえクリアできれば大丈夫!
今回は頭が悪くても歯科衛生士になれるの?という疑問にお答えしていきます♪
推薦枠があればかなり有利!
過去に自分の通っている学校の先輩が歯科衛生士専門学校に進学している場合、その高校に推薦枠が設けられていることがあります。
推薦枠の数は学校によってバラバラなので先生に確認しなければなりませんが、私の高校は2枠あったので同じクラスの子と進学することができましたよ。
推薦枠を獲得することができれば、よっぽどのことがない限り落ちることはありません。
よっほどのこととは、面接態度が悪い・身だしなみが整っていない・入試問題が白紙…などの最悪のレベルだと考えてください。
そもそも推薦をもらうためには、高校時代の内申点や生活態度が重要となりますので、高校の先生も推薦してよい人物なのか見定めています。
推薦をもらえたということは自信をもって試験当日挑めばよいですよ♪
もっと安心要素がほしいなら、高校時代にたくさんボランティア活動をすると他の受験生と差別化が図れますよ。
暗記力に優れている人
歯科衛生士って医療の仕事だから理数系に強くないと勉強についていけないんじゃないかなぁ…と思われる方もいるかもしれませんが、数学を使う問題はごく一部です。
歯科衛生士専門学校では、フッ素濃度について勉強するのですが問題を解くときに関数を使った式で解くと求めやすかったりはしました。
今思い出してもその時ぐらいしか数学を使った記憶がありません…。
入学すると、まず初めは歯の専門用語を覚えることから始まります。
今まで聞いたことがない名称ばかりなので、とにかく暗記をしてどんどん覚えていくしかありません。
暗記が得意なら試験前に焦って覚える必要もないので、毎日真面目に講義を聞いているだけでも良い成績をとる同級生もいました。
漢字が得意な人
歯の専門用語は漢字が多い上に「なんて読むの?」というような言葉ばかりです。
例えば、抜髄・上顎・下顎・可撤式・嚥下・口蓋・歯頚部…みたいな感じ。
まだまだ他にも専門用語はいっぱいあるので入学当初は覚えるのが大変でした。
もちろん3年間学習を続けていれば体が覚えるので、頭で考えなくても自然と言葉が出てくるぐらいになりますよ。
漢字が好き!とか得意という人なら楽しく覚えることができますし、そんなに苦ではないかもしれません。
手先が器用な人
歯科衛生士は筆記の勉強だけではなく、実技の勉強もあります。
歯を綺麗にしたり、歯周病の検査をしたり、仮歯を作ったりする仕事があるので、細かい作業が上手にできる人のほうが向いています。
もちろん学校に入ってからたくさん練習をするので、最初は不器用でも上達できるので安心してくださいね。
ちなみに、歯科衛生士専門学校の入試では手先の器用さを見るための試験があったりますよ!
私が受験した学校ではピンセットで1分間小さいビーズを移動させるという試験がありました(笑)
ラテックスアレルギーでない人
学生さんたちにはあんまり知られていないと思いますが、歯科衛生士になる上で重要なポイントなのがアレルギーなんです。
ラテックスアレルギーとは、皮膚と天然ゴム中のラテックスタンパク質との接触により、赤み、かゆみ、じんましんなどの皮膚障害が発現するものです。
まれにアナフィラキシーショック(血圧低下や意識障害など)を引き起こす場合もあります。
歯科衛生士は患者さんの口の中を触るので、仕事中はほぼ一日中グローブをはめています。
グローブはゴムで作られているので、アレルギーの人は「ラテックスアレルギー用グローブ」を使わないと危険です。
アレルギー用の手袋が存在するので仕事できないことはないのですが、歯科医院によってはアレルギー用のグローブが常備してないところもあるので院長に用意してもらうことになりますし、他のグローブと間違えないように使わないといけないので色々気を遣って仕事することになりそうです。
レジンアレルギーでない人
レジンが使用されているものが皮膚に触れると、アレルギー症状がでます。
アレルギー症状の出方には様々あり、当たっているところが赤くなったり腫れたり、かゆくなったり涙や咳、鼻水が止まらなかったり・・・。重篤な場合(アナフィラキシー)は死に至る事もあります。また、すぐ症状が出るとも限らず、接触して数日立ってから症状が出るということもあります。
近年レジンアクセサリーやネイルが流行っていることからたくさんの人がレジンと接する機会が増え、患者数が多くなっているそうです。
歯科医院でもレジンをよく使うので、レジンアレルギーになってしまうと一般歯科での勤務は難しいと思います。
自分の担当患者さんにレジンを使っていなかったとしても、周りでレジンを使用していると粉が空気中に浮流して自分の皮膚に付着する可能性がとても高いのです。
実は私の友人が専門学校に入学してからレジンアレルギーを発症したため、学校は卒業できたものの一般歯科での就職は諦めていました…。
なので入学前にアレルギー検査をしておくことをオススメしますし、万が一入学後に発症した場合は進路についてしっかり考えるのも大切です。
まとめ:歯科衛生士は頭が悪くてもなれるの?
歯科衛生士は頭の良し悪しよりも、継続して地道に努力できる強い精神力を持っていることのほうが重要。
歯の専門知識というのは偏差値の高い高校に通っている学生さんでも知らない人がほとんどです。
そう考えると入学したときのスタートラインは全く同じ!
暗記を毎日続けられることと、苦手な実技から逃げずに練習できる人が最後は報われますよ~♪
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