潔癖症が原因で育児ストレス増加。改善するために意識したこととは?

潔癖症のせいで育児ストレスが増加

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私は3歳と0歳の子どもがいる母親です。

私は子どもが産まれてから、自分の潔癖症のせいで育児ストレスが増えていると感じました。

もっと大らかな性格だったらこんなに子どもにイライラしなくて済むのに…とか、子どもに対して小言を言わなくていいのに…と何度も自分を責めました。

しかも私だけでなく夫も綺麗好きで、2人がそれぞれ別に自分ルールを持っている潔癖のため、なんとも生活がしにくい我が家。

私のルールは夫にすれば汚いと思わないみたいだけど、私も夫のルールは理解できないわけです。

小さい子どもからしたら、もっともっと辛い状況だったと思います。

今は長女が3歳になり、次女も生まれたことから少しずつ潔癖症の自分たちと上手く付き合えるようになったと思います。

そこで今回は私たちがどうやって育児を乗り越えてきたのかお伝えしていきます。

潔癖症の私と夫の紹介

ちょっとしたホコリも無理!毎日掃除しないと落ち着かない!人を自分の家に呼べない!硬貨を触れない!などの超潔癖症の人もいるかと思いますが、私たちはそこまで潔癖症ではないです。潔癖なところが偏っているタイプです。

まず私が潔癖なところを紹介していきますね

他の人が使った箸やスプーンを使えない。ペットボトルの回し飲みも無理。

食事中に家族でおかずを取り分けるときも自分が1番最初じゃないと嫌。

お母さんがプリンを食べていて「食べる?」と言ってくれたけど食べかけは気持ち悪いから無理。

調理中にお母さんが味見したお玉を、また鍋の中に戻したときに「気持ちわるい!」と言った。

などなど…

幼少期はめちゃくちゃ敏感でした。

両親もその辺を理解してくれたので、私に合わせてくれ助かりました。

でも友達と遊ぶ時は「嫌!」って言ったら嫌われるかな…と不安で我慢していました。

中学生の時は部活で、飲み物をラッパ飲みして分けたりしていたので辛かった…。

しかしこれは不思議なんですが、結婚してから夫と自分の子どもだけは大丈夫になりました。

家族限定なんですけどね。笑

公衆トイレが苦手

おしっこ、うんちをする場所でただでさえ汚いのに、知らない人が使った後のトイレって気持ち悪すぎる…。

極力肌が触れないように使っています。

最近は便器に乗せるシートが置いてあったり、便座を消毒できるスプレーが設置してあるのでありがたいです。

水回りの汚れに敏感

部屋のホコリ、床に落ちている髪の毛なんかはそこまで敏感にならないんですが、トイレ・お風呂・キッチンの排水あたりは気持ち悪すぎて触るのが嫌です。

本来はこまめに掃除すればカビとか汚れがたまりにくいのに、触りたくないから掃除の頻度が減って汚れるという悪循環になっています…。笑

お風呂に入って綺麗な状態じゃないとベットにのれない

結婚して実家を出てから、自分ルールが増えました。

その1つに、お風呂で体を綺麗に洗ってパジャマに着替えてからでないとベットには乗れなくなったこと。

実家にいたときは洗うのは母親だったので全然気にしていませんでした。

でも自分で布団を洗わなくてはいけない状況になってから、ダニや臭いを以前より気にするようになったのです。

飲食店の座る席・テーブルの汚れをチェックする

たまに食べかすが残っているテーブルがあったり、座布団にシミがついているものを見るとテンションが下がります。食欲まで落ちます…。

そういう時は自分で除菌シートを持参しているので拭いてしまいます。

服の汚れを落とさないと気になって落ち着かない

自分の服に少しでも汚れがつくと、すぐに水で洗いに行きます。

このままシミになるのがすごく嫌で、居ても立っても居られないのです。

床に衣類を置けない。

脱いだ服を床に置くことが考えられません!

夫はこの辺気にしない人なので、床に服やズボンが置くことがあります。

見つけたときは汚い!!と言っていつも怒ってしまいます…。

床に置いて良いのは、靴下とカバンぐらい。

リビングの床でゴロゴロ寝ころんでみたいなぁと思うのですが、身体が拒否反応を起こします…。

では次は夫の紹介をします

車の中が汚れるのを嫌う

座席のところに靴底が当たるととても不機嫌になります。

あとは車で食事をする際も、汚さないように細かくチクチク言われます…!

ダニ・カビ・臭いに敏感

ベット周りの掃除、お風呂場の掃除にうるさいです。

布団をよく乾燥させることや、定期的に枕カバーを洗うように言われます。

臭いに関しては、ちょっとでも香りのついた洗剤・香水・消臭剤を使うとばれてしまうので使えません。

夫が好むのは無臭です。でも無臭にするのが1番難しいんですけどね(笑)

私はこの辺はあんまり細かくないので「めんどくさっ」と思ってしまいますが…。

唾液、爪、鼻水、おしっこ、うんちに対して細かい

・私が歯磨きを隣でシャカシャカするだけで「唾が飛ぶから近づかないで」と言う

・爪を切っていると、「切った爪はちゃんとゴミ箱に入れてね」と言う

・トイレの便器に付着するおしっこ、うんちのチェックが細かい

・手元にティッシュがなく、最終手段として鼻水を服で拭いたら「汚い」と引かれた

洗濯、アイロンのやり方が細かい

仕事で着るスーツの洗い方や乾かし方にこだわりがあります。

縮まない、しわにならない、ホコリがつかないようにドライ専用の洗剤を使って洗濯機が止まったらすぐにアイロンをかけるんです。


結婚してからはこれらの私たちの自分ルールのせいで、お互いに小言を言い合っていました。

喧嘩ではなく、当たり前の日常っていう感じです。


長女が産まれてから問題が多発する

長女が産まれてからは、上に書いた私と夫の潔癖事情にプラスして、さらに問題が多発しました…。

外出先で菌に敏感になる

出産後、我が子を目の前にして「なんて小さくてか弱いんだろう…この子を守るのは私しかいない!」と母親魂にスイッチが入りました。

そのせいで異常なほど菌に対して敏感になっていきます。

・手洗いしてからミルクを作る

・めんどくさいけど毎回ミルトンの消毒をする

・スーパーにあるカートは使わない(他の子どもの菌が移るのが嫌だった)

・公衆トイレのオムツ換えシートは使わない

・児童館は行かない(他の子どもが舐めたオモチャを使いたくない)

・子どもがゴミを掴んだらすぐに手を拭く

・病院に行って帰ってきたら着替えさせる

・お尻を拭くときは丁寧に時間をかけて綺麗に拭く(うんちの時はお湯で洗う)

挙げるとキリがないですが、とにかくちょっとした汚れにも反応していましたね。

振り返ってみるとここまで徹底していた自分に驚きます。

食事中に机や手を汚す長女

離乳食も終わり、普通食が始まり手掴み食べをする時期になった時。

もうとにかく汚しまくる長女…。

手にご飯粒がついているのに髪の毛を触ったり、いきなり机をバンバン叩いたり、握りつぶしたり。

見ているだけで発狂しそうなくらい嫌でした。

でもこれは子どもの成長のために大切な練習であると分かっていたので、止めることはしませんでした。

ただ潔癖な性格が出てしまい、少しでも汚れたらタオルで拭くのを繰り返していました。

あとは床に新聞紙を敷いて片づけが楽になるようにしたり、エプロンをつけて服が汚れないようにしたり。

それでも完璧に綺麗に食べさせることはできず、食事が終わるころには気をつかいすぎて疲れ果てていた私。

くしゃみにイラつく

食事中、長女が不意にくしゃみをすることがありました。

手をおさえるのが遅いと、口の中に入っていた食べ物が一気に吹き出るわけです。

それも結構な距離を飛ばすんですよね…。

もうその瞬間に夫はイライラ。

「汚い!!」

まだ0歳の長女に怒ってました。

さすがにこれは怒っても仕方がないと思い、イライラを抑えてもらうのに必死になる私…。

トイレトレーニングについて夫婦で揉める

長女が幼稚園の入園前にはオムツを卒業させたかった私は2歳すぎにトイトレをすることを決意。

夫にも始めることを伝えました。

私「これからはトレーニングのためにパンツにさせるね。おもらしするかもしれないけど、何回も漏らすうちに気持ち悪いと思って、早くオムツ外れるらしいよ!」

すると…

夫「おもらし?!絶対嫌。床ならまだいいけど、ソファとかベットにおしっこ染みたらどうするの?パンツにしないままトレーニングしよう」

私「オムツのままだと安心しちゃってトイレ行かないって!3歳過ぎてもずっとオムツだったらどうするの!?染みないように防水シート敷いたりするよ」

夫「ソファもベットも大きいのにそのサイズの防水シートわざわざ買うの?オムツのままでもいずれトイレ行けるって」

私「カッチーン…。でも▽□〇☆□〇…」

という具合に意見が全く合わず、お互いに主張を言い合っていました。

我が家では立場的に夫のほうが上なので…結局最後は夫の意見に逆らうことはできずパンツ無しでトレーニングを開始。

トイトレ中は色々ありましたが、長女は3歳1ヶ月を迎える前に完全にオムツを卒業することができました。

 

清潔・不潔の区別を口うるさく言ってしまう

長女が2歳半すぎからは会話もかなり続くようになり、大人の言っていることも理解できていたので、気になることがあるとその都度注意していました。

「そこは靴を履いて歩いて!」

「それは汚いから触らないで」

「お菓子がボロボロこぼれるから動かないで!」

「手汚い、口汚い、洗うね」

 

トイレに行ったときは…

「ここは絶対触らないで!」

「壁にもたれかかったら服にバイキンがつくよ」

などなど…

書きだしたらキリがないぐらい。

特に食事中はこれでもかっていうくらい小言が出てくる…。

まだ清潔・不潔の区別ができない子どもに対して「こうであるべき」という私の考えを押し付けてしまったり、イライラの感情をむき出しにして伝えていました。

子どもへの影響

潔癖ママとパパの元に生まれ、日常生活で「汚い」「綺麗にして」などの言葉を浴びせられた長女(現在3歳3ヶ月)はどのように育ったのか?

神経質になった

実家の母から「長女ちゃんはかなり細かいね。神経質だよ。あなたに似たわ」と言われたことがあります。笑

・物の置き場所を覚え、毎回その場所に戻すようになった

(他の人が片づけていなかったら自分で片づけている)

・手が汚れるとすぐにティッシュで拭く

・公園で遊んだ後に家に帰ると、靴下をすぐ脱いで足を洗いたがる

などがあります。

親に似てしまったのか、それとも元々長女の性格だったのかは分かりませんが今のところ綺麗好きになっています。

親の顔色をうかがうようになる

ある日、長女がコップの中に入っていたお茶をこぼしたときに「やっちゃった!」という表情をしたあと、怯えながら私の顔色を伺っていました。

それを見たときに「あ、この子は私に怒られるんじゃないかと思っているんだな…」と悟りました。

他にも不注意で何か汚してしまった時に私の方をチラッと見ることが多いです。

わざと汚したときは怒りますが、不注意の場合は仕方ないので私も気持ちを落ち着かせて対応しているつもりです。

でも長女にとってはまだ怖いのかなぁ…。

反抗的な態度をする

3歳になり言動がより活発になると「わざと」いたずらをすることが増えたのです。

親の私たちがされたら嫌なことを覚えたのか?

汚いことと自分で分かっているのに汚すようになりました。

・食事中に口からわざと食べ物を出す

・紙でお絵かきしていたのに急に机に書き始める

・手が汚れたら服で汚れを落とす

・車で靴を履いたまま座席を歩く など…

私たちが「ちょっと!やめてよ」というとケラケラ笑って楽しんでいます。

3歳児に完全に遊ばれてしまっています…。

潔癖と子育てのバランスを上手く保つ方法

長女を出産したばかりの頃は、綺麗に保つことにそこまで苦ではありませんでした。

しかし成長するにつれ動きが活発になり、親の私たちが注意したところで聞いてもらえるわけでもなく、夫婦2人の時と同じ生活を維持するのは困難になっていきました。

育児は思い通りにいかないものだということを日々感じます。

自分の中の「こうしたい」「こうじゃなきゃダメ」という気持ちが強ければ強いほど、どんどんストレスが溜まっていました。

小さな乳幼児に潔癖ルールを求めるというのは無理がありすぎたのです。

しかも成長するにしたがって親の顔色を伺う長女の様子も心配になり、それがきっかけで細かく言いすぎていたかもしれないと反省しました。


あともう1つ私が考えなおすきっかけになったこと。

それは姉に子どもが産まれたことです。

姉は全く潔癖ではないので、おおらかに子育てをしていました。

小さい汚れなんかちっとも気にしていないし、スーパーのカートだって使うし、お尻を拭くのもサッとで終わる。

それでもすくすく元気に成長していく姉の子どもを見て「そこまで神経質にならなくてもよかったかも」と思うことができたのです。


そんな経験から少しずつ自分の潔癖を変えていこうと思いました。

自分自身は相変わらず潔癖ルールを続けているんですが、子どもには同じことを強要しないようにするため取り組んだことがこちら↓

「汚い!」と思ってもまずは深呼吸

子どもが汚いことをしている!と思った瞬間に「止めたい!注意したい!」と本能的になってしまいますが、そこをグッと我慢します。

とりあえずまずは深呼吸をして、気持ちを落ち着かせます。

すると不思議とイラッとした気持ちも少しは和らぐので、子どもに強く注意しなくても済みます。

自分を客観的な立場から見る

気持ちを落ち着かせたあとは、自分を第三者的な立場に立って見ます。

「自分は今イライラしているな」

「汚れたけどどうせまた汚すんだから最後に拭けばいいんじゃない?」

「今怒ってもいいことないよ」

「悲しむ子どもの顔を見たいの?」

など、自分を客観的に見て1つ1つの感情を整理しています。

興奮した状態で子どもに注意したところで、結果は悪い方向にしかいかないのは今まで何回も経験して分かっていいます。

だから同じ過ちをしないようにと、その時の気持ちを思い出したりします。

1回だけゆっくり分かりやすく伝える

子どもに伝えるときに気をつけるようにしたこと。

・何回も同じことを繰り返し言わず、1回を強調して言う

・嫌味っぽく言わない

・子どもでもわかる言葉を使う

・ゆっくり話す

これらのことを意識しています。

例えばトイレの時…

「ここは皆がおしっことウンチをするところだよ。

手で触ったらバイキンマンがついちゃうよね?

だから触らないように気をつけてね。」

というような感じです。


今までの私だったら…

「汚い!!こんなところ触ったらばい菌つくよ!

絶対触ったらダメ!!」

とても感情的になっていたので、かなり改善しました。


まとめ

長女が産まれてから2年半ぐらいまでは大きなストレスを抱えながら育児をしていました。

しかし上に書いたように、今までの育児のやり方を反省して気にしすぎていた部分を減らしていくうちに気持ちが楽になりました。

神経をとがらせて育児をしていたころは心の底から楽しんで娘と関われていなかったのに、今ではとても娘が愛おしく思います。

そして今では次女も生まれ、2人の母になることができました。

「長女の時の異常な潔癖は何だったの?!」というくらい今は放任した育児に切り替わっています。

これから先、子どもたちと過ごす長い時間があります。

怒ってばかりの毎日から、笑顔が絶えない楽しい生活を送っていきたいと思っています。

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