我が家は約1年ほど前に自宅にあったテレビを捨て、それからは全くテレビのない生活を続けています。
テレビがなくなった時は長女が2歳になったばかりで次女は産まれていませんでしたが、今は長女が3歳3ヶ月・次女が0歳9ヶ月になりました。
子育てをしている方の中には、子どもにテレビを見せることに抵抗がある方も多いはず。
テレビをなくそうか悩んでいる方や、テレビのない子育てはどんな感じなのか気になる方はぜひ私の体験談を参考にしていただけると嬉しいです。
テレビをなくそうと思ったきっかけ
テレビをなくそうと思ったきっかけは、今までテレビを見ていた時間を違うことに有効活用しようと夫婦で意見が一致したこと。
夫とは子どもの教育について話し合うことが多いのですが、長女が2歳2ヶ月ぐらいの時に夫が「テレビに熱中している娘の姿が嫌だ」と言いました。
普段はニコニコ笑顔が可愛らしい長女なのに、テレビを見ている時は真顔でじ~~と画面を見つめているのでもっと活発な姿を増やしたいよね…と。
夫の思いを聞き、私は自分の過去を振り返ることもできました。
夫は元々テレビを長時間みる人ではなかったのですが、私自身が幼い頃からテレビのつけっぱなしの生活を送っていました。
そのせいか子どもが産まれてからも当たり前のようにテレビをつけていたのです。
それは癖のようなもので、朝起きたらとりあえずテレビをつけてニュースを見る。
家に帰ってきてからもすぐテレビをつける…といった感じで、常に音がないと落ち着かない状態でした。
そんな状態でも長女が0歳~1歳の時はテレビに興味を示さなかったので違和感はなかったのですが、2歳に近づくにつれ、テレビに映る映像に興味を持つようになりました。
子育て中のママなら一度はお世話になっているであろう、NHKの教育番組を長女に見せると画面に映る人と同じことを話したり、一緒に踊ったりして楽しんでいました。
ここまでは可愛らしいなぁ~と思うエピソードですが、2歳を過ぎたころから娘の語彙も増えたため「テレビみたい!」と自分からおねだりするように…。
最初はそんなに深く考えていなかったので、見せてほしいと言われたらテレビをつけてあげていました。
録画しておけばいつでも子どもが喜びそうな番組が見せらせるので、親の私も正直助かります。
どうしても早く終わらせたい家事があるときや、仕事から帰ってきて疲れている時はテレビをつければ長女が静かになってくれるので頼っているところがたくさんあったと思います。
しかしそのうち長女も成長し、自我が強くなる時期を迎えたときが大変でした。
外出するためにテレビを消すと、「まだ見たい!」と泣いて怒ったり、夜寝る前も「みたい!」と言って寝ようとしなくなったり…。
あとはテレビ本体で遊ぶことも増え、背が伸びて色んなところに手が届くようになったので触れるものは何でも触ってしまいます。
テレビの横に入れてあるカードを抜いたり、ボタンを勝手に押したり、DVDレコーダーからDVDを出したり入れたり…。
簡単に言えば世話が焼けるようになったのです。
こういった行いが増えてから、初めて私も反省しました。
すべての原因は私じゃないか…と。
最初は自分が楽するために頼っていたテレビなのに、今ではむしろ大変になっている。
親の私がテレビ依存から抜け出さない限り、子どもだって見たくなってしまうのでは?と。
夫もテレビに夢中になっている長女に対して良い感情を持っていない、そして私もテレビとの付き合い方に悩み始めた頃…軽い気持ちで夫に子育て中のテレビの視聴について相談したんです。
私「自分が忙しい時、ついついテレビを見せちゃう。見せすぎは良くないって分かってはいるんだけど…。テレビが目の前にあると長女も見たいって言うしねぇ。」
そうしたら夫からはまさかの一言が。
夫「もういっそのこと、テレビを家から無くさない?」
無くすという発想は全くなかったので夫の発言に正直私はビックリしました…
夫「テレビを見ている時間って、その時は確かに楽しいけど次の日には忘れていたりする。だったら家族が思い出に残るような時間にしようよ。もっと外に出かけたり、会話したりする時間に使えるんじゃないかな?俺もテレビがあるとついついバラエティとか見ちゃうから」
確かにそうだけど…と思いつつも気になることがあった私。
私「ニュース見れないと困るんじゃない?あと子どもが大きくなったらテレビとか芸能人の話ついていけなくなるかもよ…?話題についていけなくて友達にいじめられたらかわいそう」
夫「テレビでやってるニュースなんて人の不幸話ばかりじゃん。朝からそんなの見たらテンション下がるし、自分が知りたいニュースはスマホで調べればいいと思うよ。
今後、子どもの様子をみてテレビが必要だと感じたらまたその時考えよう。今はまだ2歳だから必要ないでしょ?」
私「夫の言ってることも理解できる…。私が変わるチャンスになるかもしれない。分かった。思い切ってテレビを無くす!!」
ということでテレビを見る時間を減らすのではなく、家からテレビをなくすに至ったわけです。
ではそのあとの生活はどんな風に変わったのかについて書いていきます。
テレビがなくなった直後の生活
テレビが無くなった日、正直私は心に穴が開いた状態でした。
テレビの音がない家の中は本当に静かで、なんだかソワソワして落ち着かなかったです。
今までどれだけテレビをつけている時間が多かったのか思い知らされましたね…。
幸い、その時期私は時短勤務で仕事をしていたので、昼間はそんなに問題なかったです。
ただ帰宅後が大変!娘が2歳2ヶ月だったのでまだ1人遊びができず、私に遊んで~と甘えてくることがあったので夕飯の準備が今までみたいにスムーズにはいかなくなりました。
でも今までテレビに頼っていた私への戒めだと思い(笑)娘にどうやって話しかけたら楽しんで待ってくれるかな?とか、一緒に料理できることはないかな?と考え、接するようになりました。
夫婦両方とも仕事が休みの日は、お互いに「何しようね~」なんて言ってました。
休みの日といえば、家事や朝ごはんがひと段落するとソファでまったりしながら録画した映画やバラエティ番組をみていたので…。
この日常が無くなったため、本当に何をしたらいいのか分からない現象が一時的に起こりました。
家の中でできる趣味が元々ある人はいいと思いますが、私たちの共通の趣味は登山・スキー・ボード、夫はバイク。
家にいてすぐ楽しめる趣味ではないので、時間の過ごし方に戸惑いました。
テレビをなくすとそれくらい自由な時間が増えるってことですね。
そこで、お互いに時間の過ごし方を見直していくことに。
テレビのない生活を始めて一ヶ月ほど経過
一ヶ月経つと、テレビへの愛着みたいなのは薄れていました。
テレビっ子だった私でも続けられるんだ!と自分でもビックリでした。
それはテレビ以外の楽しい過ごし方を見つけたからかもしれません。
まず私は読書を以前より多くするようになりました。
本は好きだったのですがテレビがあればテレビを優先していたので、今までは月に1冊読んでいればいい方でした。
テレビが無くなってからは、3日に1冊は読んでいました。特に子育て中ということもあり、育児関係の本が多かったかな。
読書に関しては夫も同じく、増えていました。
夫は心理学、経済の本が多かったので影響されて私も読み始めたところ、結構面白くて人生に役立つこと知識が盛りだくさんでした。
そのおかげで新たな自分の開拓というか、(言い方が大げさですが…)人生の見直しみたいなことができました。
テレビを何も考えずただ見ているだけの毎日とは違い、自分から学び知識を増やしていける楽しさに気づけたと思います。
他に増えたことといえば、体をいたわる時間。
ストレッチポールという体幹を鍛えたり筋肉をほぐすグッズがあるのですが、それを使ってひたすら疲れた体をほぐすようになりました。
凝り固まった筋肉をほぐすと、体も軽くなって色々やる気がでてきます。
子どもと公園に行って思いっきり遊んだり、家事も気合いを入れていつもより綺麗に!
オススメは夜寝る前のストレッチ。
ストレッチしてから寝ると質の良い睡眠がとれて、朝の目覚めも良いですよ。
テレビの音がなくなったことで一気にシーンとした我が家。
さすがに夫も寂しい気持ちになったようで、私たちが考えたのが音楽を聴くことでした。
そこで取り入れたのが【SMART USEN】です。
これはよくお店で使われているUSENと同じような感じで、スマホのアプリをダウンロードすればいつでも1000以上のチャンネルから好きなジャンルの音楽を聴くことができるものです。
好きな曲を1つ選曲するのではなく、その時のシチュエーションや気分に合わせてチャンネルを選択すると勝手に色んなアーティストの曲が流れます。
私と夫は特に好きなアーティストがいなかったこともあり、このシステムは丁度良かったです。
あとは何かをするというわけではなく、夜になったら子どもと一緒に早めに寝るようになりました。
今までは子どもを寝かしつけてから自分だけ起きてきて、テレビを見て夜更かししていましたが早寝早起きをする生活に変わりました。
健康のためにも良いですし、生活リズムが整ってからは日中の仕事・育児・家事に全力で取り組めるようになった気がします。
テレビをなくしてから変わったこどもとの過ごし方
他には子どもとの過ごし方にも大きな違いができました。
長女が産まれたことでテレビをなくそうと思えたので、ここは1番変化が大きかったと思います。
今までは家事をしている間にNHKの子供番組やしまじろうのDVDなんかをみせていましたが、テレビをなくしてからは一緒に家事をするようになりました。
当時2歳2ヶ月の長女が届くようにキッチンに踏み台を置いて、私が調理している横で一緒に野菜を炒めてもらったり、冷蔵庫から野菜を出してもらったりしました。
あとは洗濯物を干すときに自分の服だけ干してもらったり。
クイズなんかも作って遊んでいました。
「このパンツは誰のでしょう?」「どっちが大きい?」なんて会話するんです。
長女も楽しんで答えてくれていました。
その他に増えたことといえば…
・一緒にごっこ遊びをする時間
・外出する時間(公園、図書館、児童館など)
・スキンシップ(抱っこしたり、体を使って遊んだり)
・会話
・工作、プリント学習を一緒に取り組む時間
もちろんすべてがうまくいくわけではなく、時には家事の手伝いを嫌がって一緒に遊ぼうと甘えてきたり、1人で遊んでいたけど何かがうまくできなくて癇癪を起こして泣いていたこともあります。
私が疲れている時はもちろんイラッとしてしまうこともありましたが、まずは深呼吸してイライラを落ち着かせてから子どもと向き合うように努力しました。これは日々特訓ですね…。
ちなみに他の記事で、テレビがない3歳と0歳児の過ごし方を書いているので良かったら見てください。
テレビがなくなってからの長女(2歳2ヶ月)の様子は?
長女はテレビが無くなってから、特に悲しむ様子はなかったです。
ただおじいちゃんの家にはテレビがあるけど自分の家にはないという認識はあったようです。
でも「テレビがみたい!」と泣くことはなく、人形遊びや積み木を楽しんでいました。
2歳児はまだ目の前にあるものだけに興味を示すんだと思います。
もう目の前にテレビが無ければなんとも思わないみたい。
正直、長女の心境の変化を心配していたのですが、予想外に何も影響がなかったので安心しました。
おばあちゃんがちょっとだけ厄介で(笑)長女に「ママがテレビなくしちゃったね~」「テレビみたいよね?」なんて言うことがあったので困りましたが…。
しかし長女はまだ2歳ということもありそこまで深く考えていなかったようで、さらっと聞き流してくれていたので良かったです。
面白いことに長女が2歳半を過ぎたころ、おじいちゃんの家に行くと「うるさい!」と言ってテレビを消すようになっていました。笑
1年経った現在(3歳3ヶ月)は、ごっこ遊びが大好きになっています。
特にお気に入りはリカちゃん人形みたい。
あとはYouTubeも見るようになりました。
(私と夫がYouTubeを見ていたので、その流れで覚えてしまった…)
これはテレビと同じく、付き合い方が難しいですね。
好きなだけみせていたら1時間なんてあっという間に経ってしまうので、テレビと何も変わらないのでは!?
でもYouTubのすごいところは、子供向けチャンネルの豊富さ。
悪影響になるとは思えない、完成度の高い動画も多いです。
英語の学習になる、物の名前を知る機会になる、世界を知れるメリットはありそう。
今は目が悪くなる、脳があまり活性化されないことを心配していますが、動画の内容は無料のわりに良いです。
まぁ我が家の今後の課題はテレビではなく、YouTubeになりそうですが…。
まだ3歳なので結構厳しめに「おしまい!」というと辞めてくれますが、これからもっと成長したときのことを考えると恐ろしい。笑
YouTubeと子育てに関する記事も今後書いていこうと思います。
次女(現在0歳)に関しては産まれてからテレビがない状態です。
日中は赤ちゃん用おもちゃで遊んだり、ハイハイやつかまり立ちをして運動したり、お昼寝している毎日です。
まだ0歳なのでテレビに関心はないと思いますが、このまま成長したらどうなるのか親の私も気になるところ。今後また何か進展があったら記事にしたいと思います!
テレビがなくなって困ったことは?
テレビが無くなってから困ったことといえば、やはりニュースを見なくなるので時事問題が分からなくなりました。
自分から経済について調べる人間ではなかったので無関心でいたら「日産のゴーン氏の不正報酬問題」「日韓問題」なんかが話題になっていたようで…かなり後に知りました。
専業主婦でほとんど子どもと過ごしているので特に支障はないのですが、もし社会人だったらニュースの話を仕事の人とするかもしれないのでリアルタイムで知っておかないと…と思いましたね。
芸能の話題も疎くなりました。
久しぶりに実家でテレビを見ると「この子は誰?」というような人が増えていました。
夫は自分でニュースを見ているので全く困っていない様子。
よって、このままテレビ無し生活は続きそうです。
今後は子ども次第ですね。
でも今の時代、若い子はテレビではなくYouTubeを見ているようなので意外とテレビは無しでも大丈夫なのかもしれません。
これから子どもの成長とともに考え方も変わってくると思うので、その都度報告していきますね。
以上でおわります。